ヴォーリズ建築の洋館レストラン『旧静岡英和女学院宣教師館 ミス・カニンハム

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ヴォーリズ建築 Vories

時を超えてなお
人が自然と集う愛される洋館

建築家ヴォーリズは1880年(明治13年)アメリカに生まれ、24歳のときにキリスト教伝道のため来日。以後1964年(昭和39年)に亡くなるまで日本で過ごしました。来日当時、英語教師として現在の滋賀県近江八幡市にある商業学校に赴任しましたが、彼の熱心な伝道活動は仏教徒の多い地元の人々の反発を招き、二年で職を解かれてしまいます。しかし、このことが彼の運命を変え、学生時代の夢だった建築家の道へと進むきっかけとなるのでした。1908年(明治41年)に建築事務所を開設。近江八幡を拠点に建物に対する理想を次々に形にしていきます。

関西学院大学、神戸女学院大学・・・ヴォーリズ建築の建物は今なお残されているものが多く、「日本で最も愛される洋館」を作ったといわれております。彼の作品は実用性に重きをおき、簡潔ではあるけれども豊かなデザインと親しみやすく包容力のある空間なのが特徴です。家族の健康を守り、人が集い、憩うための優しい住宅。患者への愛にあふれた療養施設。学生に美の観念をはぐくもうとする学び舎。ヴォーリズ建築は「依頼者の求めに応える」奉仕の精神、ヴォーリズの信仰そのものでもあります。

ヴォーリズが静岡英和女学院に最初に関わったのは、1924年(大正13年)の校舎建設のための設計からです。光と影のきらめく白いモルタルの壁に赤い屋根、スパニッシュ様式の壁の紋章、セントポーリアの飾り鉄柵、深い陰りを落とすポーチ、窓、アーチの正面玄関。もしこの校舎が1945年(昭和20年)6月19日の静岡大空襲で火焔に包まれることなく現存していたら、静岡の建築史に残る貴重な文化財となったことでしょう。

1950年(昭和25年)、外国人教師のための寄宿舎が建てられます。これこそが、ヴォーリズ設計による洋館『旧静岡英和女学院宣教師館』です。建築様式はヴォーリズが得意とするスパニッシュですが、彼の作品には珍しく窓を引き違いにするなど、少し和風が取り入れられ穏やかな雰囲気を醸し出しています。そんな風情がまた一段と上品であり、高級住宅街であった西草深の町並みに溶け込んでいます。塀は煉瓦を多用し、風格のある玄関ポーチの床も煉瓦が使われています。建築から65年余が経ち、建物が傷みその存続があやぶまれましたが「西草深の洋館を守る会」のご尽力により、2013年には、古い塩焼和瓦を活かしながら葺き替え、内部の修復もいたしました。

現在は「西草深の洋館を守る会」のご支援のなか個人住宅として「暮らしながら保存」をテーマにこの洋館に住み、また、完全予約制のレストランとして営業しております。この館の魅力を感じながら様々な企画を用意しその保存維持にあたっております。







静岡英和女学院 中学校・高等学校 http://www.shizuoka-eiwa.ed.jp/